ハンドボールとは、簡単にいうとサッカーとバスケがドッキングしたようなスポーツです。
このゲームに必要な人数は7人。フィールドプレーヤー6人にゴールキーパー1人です。
縦が40m、横20mのコートでプレーします。対戦する選手がいる陣地はそれぞれ20m四方の枠の中です。
フィールドプレーヤーは、膝から上のみを使ってゴールを目指して競います。
ゴールは、高さ2m、幅3mになります。
今回は、比較的スポーツ初心者でも始めやすい「ハンドボール」について、そのルールとキーパーやシュートについてのルールも分かりやすく解説していきます!
ハンドボールのルールを簡単に基本説明!
まず、ハンドボールの基本のルールを1つ1つ簡単にご説明します!
1:ハンドボールの試合時間
・高校生以上=前半30分、後半30分 ・中学生=前半25分、後半25分
・休憩時間=15分
◎上記の時間で決着(勝敗)が付かない場合、5分休憩後10分間プレーします。
それでも決着が付かない場合は、「7mスロー」というサッカーで言えばPKで決着を付けます。
2:ボールの使い方
・ボールに触れて良いのは「膝から上」のみです。
・「ボール保有時間3秒」=プレーヤー1人がボールを3秒以上持っていたら反則です。
・「動ける範囲3歩」=「ジャンプキャッチ」(バスケでいうところの「トラベリング」)した後の着地は歩数にカウントしません。
着地を含めて4歩動くことができます。4歩以上動いたら「オーバートラップ」という反則になります。
3:選手交代
・選手の交代はいつでもできるので、審判に交代を申し出る必要もありません。
4:ハンドボールの自己の反則
◎キック=足でボールを蹴る行為
◎オーバーステップ=4歩以上歩く行為
◎3秒ルール=ボールを3秒以上保有する行為
5;ハンドボールの相手に対する反則
◎プッシング=相手選手を押す行為
◎ハッキング=相手選手をはたく行為
◎チャージング=攻撃側の強引な行為
◎トリッピング=足を引っ掛ける行為
【ナイスファール】
これはルールという訳ではありませんが、ファールをすると観戦している人たちから「ナイスファール!」という声が掛ることがあります。
ゴルフでも「ナイスショット!」って声掛けありますよね?
でもファールでナイスというのもおかしな掛け声ですが、バスケみたいに5回ファールしたら退場というルールがハンドボールにはないため、相手の攻撃を食い止めるためにファールで止めることがしばしばハンドボールでは見受けられます。
しかし、悪質な場合は一発退場になりますから注意しましょう。
ハンドボールのルールでキーパーに関するもの!
ハンドボールには最後の難関でもあるキーパーがいます。キーパーとは「ゴールキーパー」のことですね。ゴールキーパーにもそれ特有のルールがあります。
1:身体のすべてを使える
フィールドプレーヤーでは膝から上のみ使えるルールだと説明しました。
しかしゴールキーパーの場合は、対戦相手のゴールを防卸するために身体のすべてを使って止めることができるのです。
2:アウターゴールライン
アウターゴールラインとは、20mのラインのうち、中心ゴールライン3mを除く、左右両端の8.5mラインのことです。
【キーパーがボールを弾いてアウターゴールラインを超えた場合】
ボールは守備側のボールになり、キーパーのスローからゲーム再開になります。
【弾いたボールがサイドライン40mを超えた場合】
ボールは攻撃側のボールになり、攻撃側のスローからゲーム再開です。
アウターゴールラインやゴールラインのルールは、観戦する側は知らなくても楽しめます。
もちろん知った上で見ると、より面白いゲームになりますね。
3:ゴールキーパーの反則
ゴールキーパーは、ゴールエリア内であれば動くこともボールを持つこともできます。
しかしパスする時に目の前に相手の選手がいて邪魔な場合は、キーパーが動いてエリアを作り出すこともできます。
注意する点は、「長い時間ボールを保有しないこと」です。遅延行為になりますので、速やかにゴールスローしましょう。
4:ゴールエリア内での違反
ボールを持ったままゴールエリアからフィールドに出てはいけません。
相手チームのフリースローでゲーム再開になります。
フィールドにあるボールを持ってゴールエリア内に入るのも禁止です。
また、ゴールキーパーはゴールエリアの外にあるボールには触れてはいけません。これも違反行為になります。
ゴールエリアの外のボールに触れるときは、キーパーがフィールドに入っていることが原則です。
ハンドボールのルールでシュートに関するもの!
ハンドボールでは、シュートにも守らなければいけないルールがあります。
1:6mラインより外からシュート
ハンドボールのコート上には、ゴールを中心としてキーパーの立ち位置にラインが引かれています。
その周りにゴールから6m離れたところにゴールエリアであることを表すラインが、ネットの掛かったゴールの幅3mの両端から半円を描いて線が引かれています。それがゴールエリアを表す線です。
キーパーは立ち位置がラインで引かれていますが、ゴールエリア内であればどこにいても問題ありません。最初のゴールを守って立っている場所の位置を示しているだけです。
シュートする場合は、このゴールエリアの線の外側からシュートします。
つまり、ゴールエリア内に入ってシュートはできません。ここはあくまでキーパーの陣地です。
外側からシュートしたボールがゴールラインを超えてゴールすれば、得点になります。
2:手以外でも膝上ならOK
シュートする人はフィールド内にいる選手なら誰がシュートしても構いません。
またシュートを打つ時、手以外では身体(膝より上)に当たって、それがゴールラインを超えても得点になります。
ハンドボールは膝上のみ使う競技ですから、足で蹴ってゴールしたのは得点になりません。
サッカーなら得点になるのですが、ハンドボールでは無効になります。
また足で蹴ったつもりはないが、ボールがたまたま足に当たってゴールに入ってしまった場合もその当たった場所が膝より下だった場合は、無効になります。
ゴールエリアを踏んだ状態でシュートしても、それはゴールエリアに侵入したと見なされて得点にはなりません。
3:空中ならゴールエリア内にならない
シュートの仕方は、ゴールラインより手前からジャンプしてシュートすることになります。
このジャンプした時に身体がゴールエリア内に入っていても、これは身体が空中にいる間はエリア内にいるとはなりません。
ですからよりゴールに近づいてシュートしたい場合は、必ずジャンプして少しでもゴールに近い場所からシュートするとゴールできる確率が上がります。
また、キーパーから返されたり跳ね返ってきたボールをジャンプして空中で受け取り、そのまま足が着地する前にシュートすれば、これもボールが空中にある時はゴールエリア内にいるとはならないので得点になります。このことを「スカイプレイ」と呼んでいます。
必ずシュートは身体が地面に触れていない状態でシュートしなければいけないので注意が必要です。
4:シューターには優先権がある
シュートをする時はボールを持っている選手にシューターとしての優先権があるので、それを妨害するような行為は反則になります。
しかしシューターの前に、既に相手チームの選手がいた場合はその選手にエリア内の優先権があるのでシュートしてその相手にボールが当たってしまうと、チャージングという反則となります。
こういう場合は、相手よりわずかでも身体をずらしてシュートすることが大事です。
まとめ
いかがでしたか?
ハンドボールにはたくさんのルールがあるので、一度に覚えるのは至難の業ですね。
ここで紹介したルール以外にも、まだまだ細かいルールはたくさんあります。
ですから、ゲームをしながら覚えていくのが一番ルールが頭に入りやすいと思います。
もちろん、ある程度ルールを知っていないといけませんが、最初は経験者から手取り足取り教えて貰えますので、そうやってやりながら覚えると良いということです。
英語を覚える時も卓上の勉強ではなく、現地で英語を聞いた方が頭に入りやすいのと同じですね。
初心者のうちは、まず「膝より上を使って競う」ということだけ忘れずに挑めばいいでしょう。